作業療法は、患者さんそれぞれが、できること・得意なこととできないこと・苦手なことの折り合いをつけながら、その方らしく生活が送れるように、活動を通して、こころとからだを元気にするリハビリテーションです。
「頭の中に次々と考えがうかんでくる」「ソワソワしてじっとしていられない」「ねむれない」「いろいろ考えてしまう」「集中できない」「人と話すのが苦手」「自信がない」「体力がおちて何をするにも疲れる」・・・など、患者さんの悩みはそれぞれです。
また、「一人暮らしをしたい」「仕事をしたい」「家族と上手くやっていきたい」・・・と希望もそれぞれです。
当院では、担当作業療法士が入院された患者さん一人一人にお話しを伺い、その方がどのような生活を目標としているのか理解した上で、入院中のリハビリ目標を立てています。
同じ活動に参加されていても、参加目的は患者さんそれぞれということです。
活動に参加していただく中で少しずつ生活のリズムを整えます。そして、「昨日より、落ち着いて参加できたな」「今日は人と緊張せずに話ができたな」といった喜びや達成感を感じながら、人との付き合い方を振り返ったり、集中力や体力の向上、感情のコントロールができるように支援していきます。作業療法士は、入院中のリハビリ目標が達成でき、患者さんが「その方らしく」社会で生活が送れるようにお手伝いします。